FAQのQ10にもありますが、まずは直接クリニックまでお電話ください。休診日のトラブルでこちらからの折り返しの連絡がない場合等、どうしても連絡がつかない場合は下記の動画の通りに応急的に対応してください。主にマルチブラケット装置の場合についての説明になります。
装置の破損を伴わず接触痛のみの時は、基本的にワックスの塗布で対応してください。特に装置装着直後の数日に違和感を訴えられる場合が多いようです。通常、数日で慣れることが多いので、一時的に使ってみることをお勧めします。
マルチブラケットのワイヤーが抜けたり、末端部分で突き出して頬に刺さったりする場合、抜けたワイヤーは軟質のワイヤーでしたら動画のように手指で戻すことが可能な場合もあります。戻せない場合は、無理せずにワックスで装置に固定してみてください。突き出したワイヤーも、動画のように突き出した部分にワックスを付ければ一時的に痛みを減じることが出来ます。どうしてもワイヤーが戻せない場合は、下記の写真のように対応してください。
また、ブラケットの脱離は怪我を伴うことは比較的稀ですが、基本的には下記の写真のように対応してください。
ワイヤーが折れた場合(折れること自体は滅多にありません)、動画では爪切りでカットしていますが自身でのワイヤーのカットは非常に危険ですのでお勧めしません。断端(切れた末端)にワックスを付けることをお勧めします。
当院では結紮線(アーチワイヤーをブラケットに固定する細いワイヤー)をほとんど使っていませんが、もし結紮線の断端が頬や唇に刺さる場合は動画のように断端をアーチワイヤーの内側に押し込んでください。動画では消しゴムを使っていますが、割り箸の先端(木製で平なため扱いやすいです)等で押し込んでみてください。指や爪で押すと指先を怪我しますので絶対に行わないでください。
歯列内側の装置(リンガルアーチやワイヤー式拡大装置等)は、当院では殆んどの装置でSTロックと呼ばれる部品で固定しています。もし装置のワイヤーが破断したり曲がったりして食事が出来ない等の問題があれば、下記の画像のように装置を外しても結構です。ただし、撤去後は早急に来院するようにしてください。
プレートリテーナーやバイオネーター、拡大床等その他取り外し式の装置が破損した場合は、一時的に装着を中断してください。無理に装着すると舌を傷つけたりして危険です。診療日以降に調整・修理を行いますので早めの受診をお勧めします。
また、装置全般に言えることですが、ご自身の判断(矯正の力が強すぎる、頬に擦れて痛い、喋り辛い等の主観的な判断)で勝手に装置・アーチワイヤーの構造を改造・破壊・調整したり撤去した場合は、その修復に実費を負担していただきますので自己判断による装置の改造等は決して行わないでください。自己判断により装置の改造等を行い治療の進行にご協力いただけない場合は、治療契約を破棄し以降の治療継続を中断する事があります。